2013/12/07

山陰の旅

前々から食べたかったあるものを食べるには、
この週末が最後のチャンスだと思い、少し早起きして出発。


兵庫を縦断する途中は、秋の終わりから冬の初めにかけての朝はこんな霧に包まれます。

そんな山の中にある竹田城跡は、朝霧に包まれた風景が人気で、
「天空の城」なんて呼ばれています。そこの近くも通ったのですが、

とりあえず「食い気」の私達・・・、

「天空の城」は来年にでも見に行こうと思います。
そして向かった先は、「香住」という港町。

夏に行った城崎温泉(兵庫と京都の境目、日本海側)から、また少し西の街です。


香住の松葉ガニは9月から冬にかけてが旬で、
これからの季節も美味しくいただけるのですが、
山陰地方や、近畿日本海側は、この週末以降冬、

つまり「雪」。

気軽に出かけられるような場所ではなくなります。
なので、今シーズン最後のチャンスとばかりに張り切って行ってまいりました。

カニの身をほぐしたどんぶりと、カニみそ、
カニのお味噌汁、どんぶりの上のカニ足はほぐして蟹酢で食べました。

「三七十鮨」
http://www.minatokan.jp/minatozusi/


天気はもうホントにギリギリな感じでした。

既に空気は冬で、雨も降ってきたり、
タイヤは変えたばっかりとはいえノーマルだし、
雪になってしまわないかヒヤヒヤしました。

日本海側の雨の降り方は強く、この勢いで雪も降ると思うと、
こりゃ暮らせないな、と思いました。

夏に天橋立(京都の北部)に遊びに行った時の穏やかな海とは違って、
なんだか波のある冬の海に変わっていました。


高速道路もまだ整備途中の田舎町を好んでよく出かけるのですが、
この「観光客でごった返していない」感じが本当に好きです。

ナビを更新していないせいで
「あっちに走っている有料っぽい道路、もしかして・・・?」
って時もたまにありますが、まぁ楽しい回り道です。

香住から一時間程車を走らせ、着いた先は・・・


鳥取砂丘。

「砂の持ち帰り禁止」って、そんなことする人居るの(笑)。


ただなだらかに広がる砂丘かと思いきや、
かなり激しい勾配&高さのすなの山でした。

写真じゃ全然伝わらないのですが、
正面の山、超急こう配で、およそ45mあるそうです。

その山の天辺まで行ってみたのですが、途中ホントきつくて、
「こんなにきついの続くの嫌だ!」と思って、
彼を見捨てて一気に頂上まで登り切りました。酷

しかもその山の向こうも同様かなりの急こう配で、
下の砂浜(海岸)まで崖のようになっていて、
比較的なだらかなルートから海岸まで降りて行っている元気な方々もいましたが、
私達はてっぺんから折り返してきました。

写真では足跡がいっぱいですが、
晴れた日の朝は、よく砂漠の写真とかでみる
「風紋」を見られるそうですよ。


私の無印の靴は鳥取砂丘限定デコレーションになっちゃいました。

正直砂丘を歩きまわるなんてつもりがなかったので、
しかも雨を吸った砂なので、靴も靴下もビショビショ。。

予定外でしたが、すぐ近く、
鳥取駅の近くの無印で同じものを買い、
靴と靴下を履き替えました。涙

もともと履きやすくて気に入っていた靴で、
スペアがあっても全然困らないのでちょっとラッキー。

砂まみれの靴は、実家みたいに外に水道がないので、
今どうやってきれいに洗おうか考え中です。(汗


夕飯は市内にあるお寿司屋さんでかに寿司。
もう今日は本当に蟹三昧です(+フグのお寿司などなど)。

「かにすき」とか食べたら平気で数万吹っ飛ぶので、
キホン貧乏旅だし、さすがにそんな贅沢はできませんが、
地元の魚を気軽に楽しめるお店を見つけたので、
そこで二人で三千円ちょっとかな?そんなんで満足に食べれてラッキー☆

さすがに蟹汁にしたらもう飽きると思って私はお吸い物にしたのですが、
彼は蟹汁をオーダーし、結局ちょいちょい蟹汁飲ませてもらいました。すまん

鳥取市から大阪に帰るルートは結構有料道路が整備されていたので、
わりと早い時間に帰れるようなので、ちょっと欲張って、神戸ルミナリエに寄ってみました。


1995年から始まったルミナリエ、
私は関西のただの冬のデートスポットだとばかり思っていたのですが、
阪神淡路大震災の鎮魂、復興&再生を意として毎年催されているそうです。

関東ではあまり見かけないデザインのイルミネーションは、
南イタリアのデザインを意識してるそうで、あんまり私はよくわからないのですが。
なんだか不思議な空間でした。

ロマンチックなのかな~と想像してたのですが、
音楽が無駄に宗教染みていたり、
脇では出店が・・・、屋台が出店していて、

イルミネーション見ながらソースの香りがするって・・・、

正直かなりカオスな空間でした(汗。

近隣駐車場は軒並み満車でしたが、
幸運にもかなりナイスな場所に停められました。

開催している期間が2週間もなく、
クリスマスを待たずに来週頭には終わってしまいます。
どうやら財政が厳しいそうです・・・。

来年で阪神淡路大震災から19年。

は・・はやいものですね。
ここ数年はもう東日本大震災の事ばかりで、
いい意味で記憶から少し薄くなってきていますよね。

私はこっちに引っ越してきてから、
被災地の地名や位置関係がよりわかるようになり、
地震の記録を調べたりして、車で通ると、

「ここが高速道路が倒れた辺り」

「ここが二次災害で火災が広がったエリア」

と、意識してみて回るのですが、
神戸はもう、パッと見ほぼ完全復興&再生です。

街を歩いてみれば石碑が立っていたりして、
この建物は地震で倒壊したものを再建したものです、とか、
そういうのも目立ちます(神戸異人館スタバとか)。

忘れてしまったり、記憶が薄くなってきたのは、
復興&再生が順調である証なのだと感じました。

亡くなった人の事は忘れちゃいけないけど、
東日本大震災も、いつか今の神戸みたいに、

それが20年後とかでも、

「そういえばさあ」なんて思い出して語れる日が来るといいです。

2011年から、来年(2014年)の3月になれば丸3年か。
今はまだ、全然そんなレベルじゃありませんけどね。