2014/09/18

妊娠・出産の完結

出産日は「おめでとう」やら、「パパ」やら「ママ」やら、
イロイロ言われたけど特に実感が持てず。

産院のスタッフにいわれるがまま、
当たり前のようにだっこ、オムツ交換、授乳。

シャワーを浴びていいと言われて、
久々に見た自分のけっこうムゴイ身体、
傷を庇いながら恐る恐るのシャワー。

出産から一日たったこの日は、
身体のダメージだけでなく、
なんだか精神的にキツイ日でした。

もともと初見で吹けちゃうような器用な性格ではなく、
概要を理解しして納得しないとできない超不器用人間。

だっこ、おむつ交換、授乳ってシンプルなことだけど、
なんだかよくわからないままなんとなくイロイロ進んでいく物事にモヤモヤ・・

落ち着いて考えたら、

首が座っていないって、つまり首を自力で自立させる事ができないって事で、
ぐにゃんと後ろや前に首が曲がってしまって、息が止まってしまう角度とかがないのか、とか、
(息は止まらないが、勢いよく頭が振れてしまう事があるので、ちゃんと支える事!)

授乳した後、追加で飲ませている粉ミルクの分量、
母乳はどれぐらい飲ませていいのかとか、
(授乳前、後の体重計測で母乳を飲んだ量を計測して、足りない分を粉ミルクで補っている。
母乳の場合は、出て、赤ちゃんが飲むのなら欲しがるだけ飲ませてOK)

おむつ交換の際、足を脱臼してしまう事があると言うが、どんなふうにしてはいけないとか、
(両足首を片手で持ち、胎児がリラックスして自然に足を曲げた状態がOK。無理矢理はNG。)

当たり前だけど、わからない事だらけで、コレはまずいと思い、
夜、まとめて新生児室に質問に行きました。

イロイロ納得、まだまだ不慣れですが、とりあえずスッキリしたのでした。


そしてやっぱり出産のショックと安心の落差、
産後の身体があまりにも酷く悲惨で、不安定に。。


まあるかったお腹はしぼんでしわしわ、
まだ大きいままの子宮が不格好に出っ張っていて、
つけっぱなしだったNSTの吸着面は赤くかぶれていて、
妊娠線はできなかったものの、
正中線は乳首の色素と同じくらい濃く残り、
胸は異様にでっかく張っていて、水滴が滴っても痛くて、
背骨は気がつけば反ってしまい、姿勢はぐらぐら、
足はなんだか2割増しで浮腫みっぱなしで、

「妊娠・出産した女性は美しい!」なんて言いますが、
とにかく思わず鏡から目をそむけてしまう自分の姿でした。


陣痛中も、出産後も、一度も見せなかった涙、
今更ながらじわじわきて、夜、自室で初めて涙が出ました。


たぶん、そんな未消化の状態で昨日は「おめでとう」やら声をかけられ、
混乱と言うか、戸惑っていたというか、単にボーっとしていたというか。。。

この日は夫が仕事で遅くなって、面会時間に間に合わず、それがさらに悲しくて。


ただただ、(家族に)会いたい。


そこでふと「夫の他にもうひとり家族がいるではないか!」と思い出し、
海ちゃんを新生児室に迎えに行き、しばらく自室で一緒にいてもらいました。




この時、はじめて新しい家族に対し、
「ああ、大切に育てよう」と感じたのでした。


夫は面会時間を過ぎてしまったけれども、
詰め所に挨拶をしてから来てくれました。

泣いて、気持ちを話して、泣いて、


この時、やっと妊娠と出産が私の中で完結したのででした。


自分の気持ちを整理して、
「家族三人、私たちらしく!」そう話した晩でした。