早朝に出産を終え、病室に戻り、休息。
朝食が運ばれてきて目を覚まし、
トイレに行こうと立ち上がった瞬間、
ドバドバっと何かが出てきた感覚が・・・・(汗。
子宮の中の悪露がすごい勢いで出てきたのです。
なんとなくですが、500mlは優に超えているぐらいの量がドバ!ドバ!っと出た感じ。
もちろん産後のどでかいナプキンをしているので漏れませんでしたが、衝撃でした。
長期間かけて大きくなった子宮は、
出産で胎児と胎盤を出すと、収縮を始めます。
胎盤が子宮にくっついていた場所は修復を始め(子宮復古)、
不要なもの(悪露)は数週間生理のようにダラダラと排出され、
およそ6週間かけて子宮は収縮していくのだ。
とくに出産直後はまだ子宮も大きく、悪露も多い。
ゆっくりと変化していった身体が急激に変化する産後、
身体へのダメージがとても大きい事を実感した。
特に貧血だったことと、数時間前に出血多量の出産を終えたこと、
とどめに大量の悪露の排出に、思わずよろめき、ベッドわきの洗面所にうずくまった。
頭がクラクラ、目の前がちかちか、吐き気があって、
平衡感覚がなく、寒気が酷く、震えが止まらない。
このまま床へ寝てしまおうかと思ったが、
自分が血が足りてないなんて知らず、意地でベッドへ。
しばらく休んで、「行ける」と思ってトイレに行くも、
あまりに身体が言う事を聞かず、はじめてトイレの呼び出しボタンを押した。
駆け付けた助産師さんが言うに、
こういう状況においては「おかしいと思った時点で動くな」と注意を受けた。
頑張って立ち上がったと事で、意識を失ったら無防備に頭を打つ危険があるからだそうだ。
ゾッとした。
海の母親は私しかいないのに、
産んだその日にそんな事になってたまるか。
とにかく朝食なんて食べられる体調ではなく、午前中はベッドで眠り続けた。
そしてふと目を覚ました11:00過ぎ、夫よりメール。
なんと出産後、ダメ元で応募した関西で人気の夕方のニュース番組の、
「その日産まれた赤ちゃんを紹介するコーナー」へ当選してしまったのだ。
14:00に撮影に来るそうだ!
しかし、背中も痛いし、体中何でここが痛いのかわからないようなところも痛いしだるいし、
当たり前だけど股間が・・・、縫ったところは突っ張って、こんな当日まともに座れるわけもなく、
でもあのテレビに当選したからには・・・・・・!!!
すると助産師さんが登場、
「めばえ(←そのコーナーの名前)当選おめでとう!」
は・・・はやい!私が夫からその情報を聞いて1分も経たないのに、
テレビ局のスタッフがマッハで産院に許可をとったらしい。
みんな観ている人気コーナー、
このコーナーに出る事で、産院の宣伝にもなるそうなので、
産院的にもとっても喜ばしいことなのだそうだ。
幸い赤ちゃんの身支度は全て病院が済ませてくれた。
そして私も自分自身の身支度をなんとか終えた。
この時思った。2,3日シャワーも浴びてないけど、
やっぱり入院に向けて、髪をブローしておいて本当によかった!笑
顔を洗って、適当に化粧をして、髪をとかして、なんとかカタチになりました。
撮影は一時間、インタビューやら自然な姿やら撮りましたが、
放送されたのはその内の切り貼りした1分30秒くらい。
まともにインタビューにも答えられてないので、
それぐらいをうまく形にしてくれてよかったです。
放送されていませんが、
「母親になった実感はありますか?」と聞かれて、
本当に正直に「ないです」と答えました(笑)。
一歩ずつわかり合って、良い家族になっていけたらと思います。
いろいろテンパりながらも、実際は体温調節のできない赤ちゃんのために
エアコンを切っていたので全員汗ダラダラ、夫も私もフラフラ、
真っ直ぐ座っているように見えますが、私はかなり股間が・・・・(滝汗。
思いがけずハードな時間でしたが、
やっぱり出産当日のリアルさを伝えるのがこの番組の良さ、
本当にいい記念になりました。
ラッキーですね、安産の神様たちのお詫びかな?笑
夕飯からは食欲が少し戻ってきて、
夫を見送りついでに出て行ったトコロで、初授乳の指導をされました。
産前の乳首マッサージをないがしろにしていたせいか、
いや、私なりに工夫して一応毎日やっていたのですが、
げっっっっっ・・・・・・・・・激痛ぅぅぅぅ。
おっぱいが陣痛じゃーーー!
しかも助産師さん、まじで容赦なく乳を揉みしだく。
こんなんはマッサージをガンガンしなかった自分の責任だったリ、
体質だったリでしかたないことですが、まじで・・・・トラウマモノですわ。
そして赤ちゃんもものすごい勢いで吸いまくる。
でも母乳をあげないわけにもいかず(コレばっかりは休めない)、
それから毎日母乳を与え続けましたが(これからもずっと)、
本当に痛くて痛くて、乳頭に血豆はできるし切れるし、
もう乳首取れるかと、いや、いっそのこと取れてしまえ・・・・・
「産後は病院でしっかり休んでね!」なんて言いますけど、
産前だけでなく、産後も、正直次から次へと勃発する試練の連続でした。