2014/02/19

山梨県雪災害③

19日14:10現在の高速道路の状況です。


山梨だけでなく、埼玉、群馬の方もだいぶ色が落ち着いてきましたね。
月曜に開通した東名も、初めは事故、渋滞マークが目立ったものの、
これで関東に入ってくる物流も安定してくる感じですね。

中央自動車道山梨は相変わらずの雪タイヤ着用マークですが、
大動脈が開通した事で、友人も一安心しているそうです。

せめて大月から河口湖のラインも復活してくれると、
大打撃を受けている河口湖も少しは救われるものかと。。

昨日はなんと県外からの小包が届いたそうで、
何気ないこうした日常に感動を覚えた人がたくさんいたと思います。


ただ、コンビニスーパーの陳列棚は依然この様子らしい。
これは入荷がないわけではなく、供給が追い付いていないという事らしい。

納豆やお豆腐はなかったそうですが、
お肉やお魚はチラホラあったそうです。
友人は「久々にパンを買えた!」と喜んでいました。

大震災の時を思い出しますね。


ジャンプの供給は間に合っているようだw(2日遅れ)


県対策本部も、新潟県除雪チームの力を借りて、
順調に除雪をしているそうだ。

健康で元気な若者たちの声は聞こえるが、
電気がストップして孤立している人たちや、
身体の弱いお年寄りや妊婦さん、子供、
動くのに手助けが必要な人たちの声は、
なかなか私達はSNS上では拾う事は出来ない。

実際にまだまだ孤立している集落、家はたくさんあるそうです。
私の実家の中学の学区にも、今日掘り起こされた家、
明日掘り起こされる家が多くあり、地域の方たちが協力して、
一軒一軒作業を進めているそうです。

しかも限界集落に於いて「若い」の基準は「70歳まで」らしい。汗
その70歳手前の人が、地域の老人の安否を歩いて回っていて、
重機が入るのも、まだ明日(20日木曜日)という限界集落も少なくないと。

そういう場所を優先的にピックアップして助けに行っている行政、
自衛隊、外部除雪プロの方々の仕事を見ていると、本当にありがたいと思う。

ちなみに身延の停電、昨日電気復活したそうです。
薪ストーブや、電気を使わない灯油ストーブ、
カセットコンロなどが無い家庭は無いとは思いますが、
14日(金曜日)から5日間、かなり厳しい状況だったと思います。


友人もそんな新潟の除雪チームを偶然街で見かけ、お礼を言ったそうだ。

わたしも直接お礼を言いたい。

そして温泉にでも浸かってもらって、ほうとうと馬刺し、鶏もつでも振る舞って、
お土産に信玄餅とワインでも抱えきれないくらいに持たせたいものだ。


現在新潟の除雪チームは、秩父の名栗村、
そう、我らがインチキバンドが夏合宿をしたあの名栗村にも行って
除雪作業をしているそうです。う~んパワフル!


市が委託した外部の業者さんたちも順調に除雪を進めているらしく、
これまで一車線分しか除雪できていなかった道が、
対面通行できるようになり、グンとよくなってきたと様子を知らせてくれた。

上写真はわかりやすいですね。
河口湖町の某道路なのですが、左は手作業などによる雪かきで、
右側は明らかに除雪車の働きによるものです。


あと、場所はおそらく河口湖エリアだと思いますが、
セブンのヘリが今日も輸送に来てくれたそうです。

こうやって継続して届けてくれる気持ちだけでも本当にありがたいです。


電車のダイヤはまだ不安定で、あずさやかいじなどの特急はまだ運休。
普通電車も、小淵沢から高尾まで直通のモノが普段走っている事もあるのだが、
小淵沢~甲府、甲府~大月、大月~高尾な間隔で折り返し運転らしい。
しかも無人駅や笹子駅(中央本線)に関しては雪かきが間に合っていないため乗降不可。

富士急行線も、大月まで繋がるまでにはまだまだ時間がかかるそうだ。

そういえば、山梨には除雪車はないと聞いて、ふと気になって調べてみた。


しかも最初は何を思ったか天下のAmazonで検索。
なにこの「AmazonなんでもあるYO精神」。。。笑
まぁこんなんじゃあ今回の雪は無理ですな。

確かに通常の山梨なら絶対に必要のナイものだし、
買ったら一千万くらいするんだろうなと思ってさらに調べてみたら、


国内最大手のHONDAの一番高いのでさえこの値段だそうだ!

新潟の除雪チームのガチな奴に比べたらヒヨコみたいなもんだが、
この値段なら今回孤立した地域に一台ずつ配置してもいいのではないかと思った。
もちろんオペレーターは新潟で要研修ですね!!!


東日本大震災と同様、大変なのはこれからの「復興」だ。


流通が始まったから、除雪がすすんだから「はい解決、終了」ではなく、
今山梨県の人たちは雪解けとともに浮かび上がってきた爪跡と直面している。

本来の仕事は大幅に遅れ、農業、観光業は大損害。
車、家、備品も修理が必要なものが多いし、
今日もこれからの不安と闘いながら雪かきをしています。


いや、りあるにまだまだ雪かきだそうですよ。

この体力の限界と同時に、老若男女、筋肉痛もきているそうです。

八ヶ月目の妊婦の友人は、長い事病院に電話がつながらなく、
頑張らざるを得ない状況で雪かきをして、現在とても体調が悪いそうだ。
やっと産婦人科から電話がかかってきて、受け入れてもらえるそうだが、
道がまだ悪く、体調も悪く、下の子もいたりで行けるかどうかと・・・。

また、血液も不足しているらしく、
甲府の献血センター(甲府市丸の内1-16-20)では、
特にA型とO型の血液の不足を呼び掛けています。

「自分何もできなくて悔しい」とおっしゃっている健康優良児の方々、出番です。


また先週末は国家試験やら大学入試を受けられなかった人たちが不安を抱えたままでいる。

看護師の国家試験に関しては、
別日を設けると厚生労働省のHP(下記URL)に書いてあったが、
その日程が決まるまではまだまだ落ち着かないと思う。
大学入試に関しては、15日にどこの大学の入試があったのかは知らないが、
私がニュースでみた限りは早慶が来月追加試験を行うと発表した。

しかし、そのほかの大学では現在何の救済策もないようだ。

はたして山梨県受験生はみんな早慶に行くのか・・・(汗。
んなわけねぇだろうよ。

阪神大震災はセンター前日で、後日再試験があったそうだが、
阪神大震災とか東日本大震災とかインパクトありすぎて、

「災害=地震」っていう、なんていうか、

「震度6以上で家が倒壊して火の手が上がり、津波がきて、
人がいっぱい亡くならなきゃ災害じゃない、甘えるな」

的な極端な先入観を持ってしまっていませんか?

それってすごく怖い事だと思います。


中国とかでひき逃げされた人を通行人が眺めながら通り過ぎているのと一緒で、
こう・・・・災害や、そういう他人の不幸に対して、感覚が麻痺してませんか?

そして今朝衝撃のニュースが・・・。

アナウンサー「昨日(火曜日)今回の雪に対しての国家対策委員会が発足しました」

食い気味で「遅っ!」と夫婦で叫びました。

まぁ今まで何もやっていなかったわけではないとは思いますが、
そうそう、そこ誤解をしちゃいけないよね、うん、
これからは各地のアフターケアや、大学受験問題など、
地域住民の声を拾って、深く協力して欲しいものです。

ただ、友人も言っていましたが、
一般人「税金を払っているんだから早く助けろ!」
政治家「自衛隊を派遣して補助金出して助けてやってる」
な考えは間違っていると思います。

まぁこの数日間で私もイロイロ暴言吐きましたが、
基本お互い傲慢にならず、市民は感謝の気持ちをもって、
行政とは向き合いたいものです。


緊張の糸が切れて、疲れ、筋肉痛がピークに達している頃だと思います。
今週末こそ、山梨県、秩父、群馬、佐久、奥多摩の皆さんが穏やかな週末を迎えられますように。